前回、前々回に続き、今回も敬語のお話です。
今回は、一見丁寧で合ってると思われがちですが、実は失礼にあたってしまう…という間違え敬語についてです。
特に間違いがちな3つのNGワードを、正解のものとあわせてご紹介します。
×「ご苦労様です」
○「お疲れ様です」
「ご苦労様です」という言葉は、一見丁寧なようですが、実は目上の人が自分より目下の人へ向かって言うねぎらいの言葉ですので、上司に対していうのは失礼です。
×「田中様でございますね」
○「田中様でいらっしゃいますね」
「ございます」は「ある」の丁寧語であり、尊敬語ではありません。
「田中でございますね」と言うように、身内の人に対して使う言葉です。そのため、お客様に「ございます」を使うのは、実は失礼にあたってしまうのです。
お客様にたいしては「いらっしゃいます」と言う言い方が正解ですね。
×「了解しました」
○「かしこまりました」、「承知致しました」
指示や連絡を受けた時の返事として「了解」「了解です」という言葉を使ってしまいがちですが、了解とはあなたの事情はわかったら認めてあげますよという意味を持っている単語です。
そう考えると、目上の人に使うべき言葉でないということがわかります。
目上の人への返事としては、かしこまりました、承知致しました、が最適でしょう。
如何でしょうか?
一見丁寧に見えるだけに、ついつい使ってしまいそうで厄介ですよね。
正しい敬語はなかなか難しいですが、上手く使いこなすことでより素敵なビジネスマンになれることでしょう。
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